君の意味

金沢勇希の『君の意味』

「雇い主は恋人?」仕事の人間関係の話

「雇い主を選ぶのって、恋愛に似てるよね」

そんな話題が出たとき、すごく腑に落ちたんです。

ぼくが会社を辞めたとき、周囲の反応は真っ二つに分かれました。

一方は、「今後も一緒に仕事がしたい」と、業務委託のオファーをくださった方々。

もう一方は、「社内にはもう関わらないでほしい」と距離を取る方々。

後者には上層部の人が多く、ぼくが辞めることを“裏切り”のように感じたそうです。

ぼくがそのまま会社や上司に「ここで働かせてください!(千と千尋の千尋風に)」ってなっていれば、問題なかったのかもしれません。でも「辞めます」と言った途端、彼らからの興味はスッと消えていきました。

つまり、ぼくが「別れを切り出した側」だったんです。

──恋愛みたいですよね(笑)

恋愛でも、こういう構図ってありますよね:

  1. 相手:好き|自分:好き → 成立
  2. 相手:好き|自分:嫌い → 決定権は自分
  3. 相手:嫌い|自分:好き → 決定権は相手
  4. 相手:嫌い|自分:嫌い → 不成立

仕事の関係も、Win-Winの“相思相愛”がやっぱり理想。

勤め先、取引先、お客さん、上司、同僚、部下、投資家──
どんな立場であっても、信頼し合えて、好かれ合ってる関係の方がやっぱりうまくいきます。

もちろんこれは“気持ち”の話なので、仕事の出来や出来事によって変化します。

最初の印象が悪くても、信頼を取り戻せることもある。
むしろ「最初は苦手だったけど、今は大好き」という関係も少なくありません。

やっぱり、誰かに必要とされるってうれしいものです。

無理に好かれようとしなくてもいい。
でも──いろんな人を好きになれる人のほうが、共に働ける人はきっと多くなるはずです。

そういえば、Amazonでは退職者にさえ支援金を出すと聞きました。

その人たちが別業界で成功し、またAmazonに仕事を持ってくる。
そういう“つながりの循環”が、いまや医薬品の販売にまでつながっているとか。

以前、日本を代表する大企業の人事部の方がこう言っていました。

「たとえご縁がなかった人でも、いつかまた道が交差するかもしれないから、関係は大事にしています」

別れも出会いも、すべてに意味がある。
だからこそ、人との縁は、大切にしたい。

あなたは今、仕事で“相思相愛”の状態になっていますか?

あなたが、好きな人たちと仕事ができますように。

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