君の意味

金沢勇希の『君の意味』

捨てずに、直して、もう一度。


先日訪れた、ある社長のご自宅。
リフォームを終えたばかりのその家は、とても美しく整えられていました。

サウナ付きのバスルームに、庭にはツリーハウスとジップライン。
天井から吊るされたおしゃれな暖炉までありました!

ですが──
お家ツアーの最後に案内されたガレージで、ちょっと驚きました。

そこには、大量の“ゴミ”が山積みにされていたのです(笑)

とはいえ、「ゴミ」といっても本当の意味での廃棄物ではなく、
使わなくなったおもちゃや家具など、“不要になったものたち”でした。

リフォームの間、半年以上マンション暮らしをしていたそうで、
そのとき持っていかなかった物を、ガレージにまとめてみたらって感じだそうです。

思っていた以上に“不用品”があったことに社長自身も驚いたそうです。

たしかに今は、古いものを修理して使うより、
新品を買った方が早くて安いこともある時代。

でも、先日飛行機で見た、映画『Unbreakable Boy』でのシーンを、ぼくは思い出しました。

壊れた陶器を、日本の「金継ぎ」の技法で修復する場面です。

ヒビの入った器に漆を使って継ぎ目を作る──
それは単なる修理ではなく、傷を美しさに変える文化でもあります。

かつての日本には「物にも魂が宿る」という感覚がありました。
でも今の社会では、その“物を大切にする心”が薄れがちかもしれません。

ぼく自身も、少し破れただけの服を、すぐに捨ててしまうことがありました。

でも今日はちょっと気持ちを改めて、
引き出しの奥から裁縫道具を探し出し(笑)、
お気に入りのポロシャツのほつれを直してみました。

YouTubeで見つけた動画でやり方を学ぶのも含めて、
たった10分で修理完了。
「あのまま捨てていたらもったいなかったな」と、しみじみ思いました。

物を増やさず、すでに持っているものを大切にする。

そのひと手間のお陰でものへの愛着度も高まりました。

あなたの身の回りにも、
ちょっと直せばまた使えるもの、ありませんか?

あなたの大切なものが、これからも長く、
あなたのそばで使い続けられますように。

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