今回、仕事のほうで急展開があり、予定よりも早く色々と片づいたので、
急遽1日半前にタイ行きのフライトを取ることにしました。
空いていたのは真ん中の席だけ。
「まぁ、家族に会えるならいいか」と我慢するつもりでいました。
搭乗開始の時間になると、
オーバーブッキングしてしまったのか、
空港内にはビジネスクラスへのアップグレードを勧めるアナウンスが何度も流れていました。
ぼくは内心、
「プレミアムエコノミーならアップグレードするか」と思っていましたが、
その案内は特になく、搭乗がスタート。
そのとき――
なぜか、昔の記憶がふっと頭をよぎりました。
以前、毎月のように海外出張していた頃、
ゲートでチケットをスキャンすると、
突然「ビジネスクラスにアップグレードされました」と渡された、あの簡易チケットのことです。
でも今のぼくには、そんなステータスもマイルもありません。
当たるはずがない。
……と思っていたら、
ゲートでチケットをスキャンした瞬間、
「プレミアムエコノミーへの無料アップグレードです」と。
なんと、本当にアップグレードされてしまいました。
そういえば、似たようなことが以前にもありました。
会社の年末恒例のくじ引き大会――
目玉はコーヒーマシンでした。
その頃、ぼくはタイへの駐在が決まっていて、
職場でも「コーヒーマシン欲しいね」なんて話が出ていた時期。
だから、「もし当たったら会社に寄付しよう」と思っていたら――
本当に当たってしまったんです(笑)
こういう“直感が知らせてくれるような出来事”って、ときどきありますよね。
でも不思議なことに、
「お願い!お願い!」と必死に祈っているときには、なぜか当たらない。
むしろ、
「もし当たったらこうしよう」
と、自然に“その先”のことまで考えているときに、
当たり前のようにスッと現れる。
今回のプレミアムエコノミーの時も、
「そっちなら疲れが軽減されて、家族に元気な顔で会えそうだな」と思っていたんです。
たぶん、「自分のため」だけじゃなく、「誰かのため」に祈っていること。
それが、鍵なんじゃないかなと思います。
祈りは、自分と、そしてなにより、誰かのために。
あなたは、誰の幸せを祈りますか?
あなたの優しい祈りが、世界に届きますように。