君の意味

金沢勇希の『君の意味』

自然と過ごす、社長の休日の話

先日、手伝っている社長から電話がありました。
「リトアニアの自然を見せてあげたい」って。

ジョギングして、湖を泳いで、肉でも焼こう、と。

奥さんと二人の息子は、いまスペインでバカンス中。
ヨーロッパの夏休みは、1か月半〜2か月と長いんですよね。

社長は仕事のために一足先に帰国。
娘ちゃんは15歳になり、ユダヤ教の慣習で一人旅に出ていたそうです。

当日、家に着くと──
「昨日ちょっと飲みすぎてさ」と、少しだるそうな顔で出迎えてくれました(笑)

「運動して、酒を体内から出す」と言うので、
「そうだね、汗かくのはよさそう」と返すと、
「呼吸もね」と一言。

さすが、博士号を持つ化学者(笑)

社長の家は、広々とした住宅街の中にあり、森も川も湖もすぐそば。
まずは家から走り始め、すぐに森の中へ。

人が歩いた跡が道のようになっていて、倒木をジャンプして越える場面も。
坂を登ると、高い木々に囲まれた静かな森の中。

さらに進むと、かつて石畳だった並木道を走ります。
いまは土に埋もれかけていて、歴史を感じさせる道。

3kmちょっとを走って、少し休憩しながら、最近の事業について語り合いました。
折り返してまた同じ道を走り、スタート地点へ。

今度は歩いて坂を下り、たどり着いたのは湖。
社長は何も言わずに靴を脱ぎはじめます。

いよいよ泳ぐらしい。
スイレンが浮かび、少し緑がかった水。

少し抵抗はあったけど、社長に続いてぼくも湖へ。

「泳ぎは得意か?」と聞かれ、200mほど向こう岸を見てニヤリとする社長。

「得意だよ」と言って覚悟したけど……
気をつかってくれて、15mくらい泳いでは戻る、を繰り返すスタイルにしてくれました。

たった2往復でも、平泳ぎだったせいか、走った後だったせいか──
いちばん疲れたのはここでした(笑)

そのあとは靴を手に、裸足で森を歩いて家に戻ります。
社長のApple Watchには「7.5km走った」と表示されていました。

1階にはサウナ付きの部屋があり、ぼくはそこのシャワーをお借りしました。
外ではバーベキューの準備。お肉を焼いて、瓶ビールも登場(笑)

娘ちゃんがオーブンで野菜を調理しながら、旅の土産話を聞かせてくれました。
こういう生活を、もう15年ほど続けているそうです。

昔、イタリアの社長(ぼくのメンターでもあります)に1日密着する機会がありました。
そのときも同じように、「自然との時間」をとても大事にしていました。

二人とも最先端の技術に詳しく、ハードウェア開発の会社を経営しているのに──
ライフスタイルは、とても自然体で、家族を大切にし、人生を味わっている。

大きな目標を持ちながらも、日々の暮らしを犠牲にしない。
そんな在り方に、深く共感しました。

あなたは、どんなライフスタイルが理想ですか?

あなたが理想のライフスタイルを送れますように。

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